退職代行に残業代請求は依頼できるか?
退職代行は、お客様が会社を辞めたい意思を上司や人事担当者、雇用主などに伝えてくれるサービスです。
依頼主の使者として会社に連絡を入れる退職代行業者は、有給消化や退職日までの賃金といったさまざまな希望を本人に代わって伝える役割を担います。
そのため、一般的な退職代行サービスでは、残業代請求を含めたお客様の抱える多くの困り事に対して相談時に耳を傾けてくれる傾向があるようです。
したがって、残業代や賃金、退職金などについてきちんと支払って欲しいなどの想いがあるときには、まずLINEやメール、フリーダイヤルなどを使った問い合わせ時に代行業者のスタッフに相談をしてみるのが理想となるでしょう。
退職代行を使った場合、残業代の支払いはきちんとおこなわれるの?
退職代行サービス利用時の残業代支払いは、企業によってその対応が異なる実情があります。
まず一般論で考えた場合、退職代行業者から連絡の入る前日までの賃金や残業代は、労働基準法にもとづき定められた就業規則のとおりに支払われる形となります。
そのため、自分で退職の意思を上司に伝えなかったからと言って、残業代がもらえないといった状況に陥ることはないのです。
過去の残業代を請求したいときにはどのようにすれば良い?
しかしながら既にサービス残業などの悪質な対応を続けてきた企業の場合、退職代行業者の使者が残業代支払いの連絡を入れても、きちんとした対応をおこなわないケースも少なからず見受けられます。
依頼主本人の使者である退職代行業者は、残業代請求や損害賠償請求などの交渉はおこなえません。
そのため、今まで続けてきたサービス残業により未払いの残業代や賃金の請求をしたいときには、労働基準法に詳しい弁護士などにお金をかけて交渉の依頼をするしかないと言えそうです。